HSCの子供の特徴は?HSCの娘を持つ私が解説
うちの子育てにくいなと悩んでおられる方は
HSCを疑った方がいいかも知れません。
待ちに待った娘の誕生!ところが・・・
- 寝ない
- ずーっと泣きっぱなし
- 一日中抱っこ
- おしゃぶり
- チャイルドシート
- ベビーカー
- 抱っこ紐
何をしても大泣きして寝てくれないのです。
HSCとはHighly Sensitive Childの略称で、非常に敏感な子という意味です。
HSCの子供の特徴を知ってそうなんだと納得でき、現在小学3年生になりましたが今では上手に付き合っていけるようになりました。
あれ?思っていた育児と違うと悩みネットや本で調べていくうちにHSCという言葉にたどりつきました。
この記事ではHSCの子供を持つ私が、特徴について解説します。
HSCの子供の生まれてすぐの特徴
私の娘は生まれてからというもの、育てにくさをとても感じ悩んでいました。
初めての育児ということもあり実家に帰っていたのですが、父、母、弟、主人、みんなお手上げ状態でした。
とにかく寝ない
昼間は1日中抱っこ、寝たかと思って布団で寝かせると泣いて起きます。
夜になるとずーっと泣きっぱなしで、家族総出で抱っこを交代し寝不足の毎日でした。
時間にすると5時間ほどです。
私は育休中で、お休みでしたので寝不足でよかったのですが、他の家族は寝不足で仕事に行く毎日で申し訳なかったです。
オルゴールを聞かせたり、YouTubeで胎内の中の音を聞かせたり、おくるみに巻いて抱っこしたり、良いと言われるものや迷信と言われるものまで全て試してきました。
ことごとく失敗に終わり、最終的に私は産後うつっぽくなりました。
泣き出したら止まらない
娘が泣き出したら泣きやむまでにとても時間がかかりました。
オムツを変えても、母乳をあげても、抱っこをしても何をしても泣きやまないのです。
何をしてもダメなので、布団の上に置いて泣いたままにしていたこともあります。
実家に帰っていたものの、父も母も仕事をしていましたので昼間は私と娘の二人です。
この二人の時間がとにかく辛く、娘と二人っきりになるのが怖かったです。
ある時は、娘が泣いていても抱っこもせずほったらかしにし、その姿をボーッと眺め私も一緒に泣いていたこともありました。
あまりにも泣くので、どこか悪いのではないかと思い、小児科の先生にも診ていただいたことも何度もありました。
しかし、異常はないのです。
この時はまだ、HSCという言葉を知りませんでしたので、今振り返るとそうだったんだと思います。
HSCの子供の特徴4選
HSCの子供ってどんな特徴を持っているのでしょうか。
HSCの子供の特徴はいくつかあります。
私の娘はHSCの特徴の全てに当てはまるわけではないですが、その中でもHSCではないかと思われる大きな特徴を5つご紹介します。
大きな音や痛みにとても敏感
娘はとにかく大きな音や痛みが苦手です。
例えば
- 花火
- 運動会などで使用するピストル
- ドライヤー
- クラクション
- バイク
- ケガ
などです。
大きな音がすると分かっているものは、必ず手で耳を塞ぎ怯えています。
- 花火大会での大きな打ち上げ花火も、耳を塞ぎ目だけで楽しむ
- 運動会でのかけっこは、ピストルの音が怖くていつも一歩遅れる
- ドライヤーかけない
- クラクション、バイクの音がすると人一倍ビビる
ケガをした時も、ただの擦り傷や打撲で人一倍大げさにに痛がり、泣きます。
あまりにも泣いたので病院に行ったこともありました。
結局大したことないんです。
最近では、大丈夫と励まして様子をみるようにしています。
親の心を読む
娘が3歳の時でした。
私と母が、娘の前でケンカをしてしまった時のことです。
結構強く言い合いをしている横で、娘は何事もなく遊んでいました。
私は母と同じ空間にいるのが嫌で、頭を冷やす意味でも別の部屋で泣いていました。
すると娘が私のところに来て「ババにごめんなさいしたら?仲直り」と言ったのです。
その後、同じように母のところに行き「ママにごめんなさいして?」と言いに行って私たちを仲直りさせようとしたのです。
まだ3歳の娘の、この行動をみて私も母もびっくりし、とても反省しました。
親の気持ちや空気を読むのがとても上手で、これまでも何度も助けられました。
新しい環境が苦手
娘は新しい環境が苦手で人一倍、人見知りです。
仕事で育休を取っていたので1歳から保育園に預けました。
毎朝、保育園には泣いて行きたがらない着替えも嫌がる、無理やり車に乗せやっと保育園についたと思ったら、ギャン泣きして降りてこない、という日々が続きました。
慣らし保育も通常は3週間程度で終わるのですが、娘の場合は保育園の中でも泣くことが多く担任の先生の判断により2カ月ほど続きました。
30年間保育士をしている園長先生からはこんなに泣いて保育園に慣れない子は初めてと言われるほどでした。
慣らし保育後も、ほぼ毎日泣いて登園していました。
担任の先生にギャン泣きしている娘を渡し、こんな思いさせてまで仕事しないといけないのかと、通勤の車の中で泣きながら行っていました。
娘が4歳の時には、少子化で近所の保育園と統合し、やっと慣れたかと思ったらまた新しい環境が始まりました。
今までのお友達もいますが、人数は今までの倍以上で先生も校舎も新しくなり、また1からのスタートでした。
小学校に上がっても、ギャン泣きはしないものの行き渋りがひどく、遅刻しながら一緒に教室に入る日もありました。
比べてはいけないけれど、なぜうちの子だけ?といつも悩んでいました。
完璧主義
娘は完璧主義でまっ!いいか!と楽観的に考えることができません。
例えば、漢字の宿題でキレイに書けているのに、納得がいかず何度も消しては書きを繰り返し最終的には、キレイに書けないと泣きながら訴えてきます。
しかし、私が見る限りではキレイに書けているのです。
自分で納得してキレイに書けたとしても、担任の先生にここをきちんとハネようなど指摘を受けるとそれに対しても泣きます。
自分では一生懸命書いたのにこれ以上キレイに書けない、なぜハナマルをもらえないのかと。
私は間違えてもいいじゃない。次同じ間違えをしなければいい、完璧じゃなくても大丈夫。宿題をきちんとしていくだけでもすごいよと励ましますが、そんな自分が許せないようで大変でした。
この事を担任の先生にも相談したら、ゆるめに丸つけをします。お母さんも悩んでおられるようなので、放課後残って宿題をみましょうかと言っていただき、いっときの間、宿題は担任の先生にお任せしていました。
担任の先生と二人きりで宿題をする時は泣かずにできているので、自宅では甘えが出ていたのかも知れません。
これが毎日だったので、私も精神的にきつかったです。
担任の先生にはとても感謝しています。
HSCの子供の3つの接し方
HSCの子は接し方を間違えてしまうと、ストレスを溜め込んで、ひどい場合は病気になったり、不登校になる場合もあります。
そうならないためにも、どう接してあげたらいいのか。
現在娘は、小学3年生になりました。
9年間娘と付き合ってきて、まだ手探りの状況ですが私の経験からお伝えします。
できるだけ見守ってあげる
HSCの娘はとにかく何事も慎重です。
私はどちらかというとせっかちで、真逆の性格なので、イライラしてしまうことも多々あります。
しかし、焦らせてしまうとパニックになり泣き出してしまいます。
自分で行動しなくなり、なんでも母任せになるのです。
自分のペースでいいよ、ゆっくりねと声かけをし、遠くから見守っています。
すると、落ち着いて行動できるようになり自分で進んでやるようになりました。
友達や兄弟と比べたりしない
HSCの子供の特徴として、自己肯定感が低く、自信をつけにくい傾向にあります。
私の反省すべきところですが、どうしても周りと比べてしまいます。
弟はできるのに、なぜあなたはできないの、友達は泣かずに行けているのに、あなたはなぜ?ママを困らせないでなど、私もいっぱいいっぱいになり言ってしまったことがあります。
その影響なのか、宿題などの答えが分かっているのに分からないと泣いたり、してもいない事を最初からできないと決めつけて行動できなかったり私は何をしてもダメ。できない。
というようになりました。
これではダメだと思い、私も接し方、話し方を変えて伝えるようにしています。
接し方を変えたからと言ってすぐに変わるわけではありませんが、何事も自信を持てるように
「あなたならできる!」
と声かけをするようにしています。
「できた!」
と言われたら、ぎゅーっと抱きしめ、人一倍褒めるよう心がけています。
話しを聞いてあげる
私にはHSCの娘以外にも、息子が2人います。
娘は一番上の長女で息子に手がかかることもあり、ほったらかしになっています。
学校から帰ってきても、仕事や家事や育児などで忙しく今日はこんなことがあったよ
「こんなことが嫌だった」
など話してくれるのですが、上の空で聞いてしまっています。
そんな時、私の母に娘が
「ママに話しても聞いてくれない」
と私のいないところで相談していたのです。
そのことを母から聞き反省しました。
私の母も、娘が「HSC」というのを知っていますので、
「あなたの接し方で孫娘の精神状態が変わる」
と言われました。
今までの娘に対する行動を反省し、こう決めました!
「二人きりでお風呂に入る」
お風呂では家事も育児も仕事もしなくていいので、ゆっくり娘の話しを聞くことができます。
娘も何か話したいことがあると
「今日お風呂で話すね!」
と言ってくれるようになり、相談や困りごとなど娘の目をみながら、ゆっくり聞いてあげることができています。
「HSC」の子供は話しを聞いてあげることで、今何を考え、どんな気持ちで過ごしているのかが分かり、考えを認めてあげることで「自己肯定感」が高まります。
HSCの子供の特徴や接し方のまとめ
「HSC」は障害や病気ではなく、その子の生まれ持った性格です。
私の父が言っていたことは
「昔からそんな子はたくさんいた。今は何にでも名前をつけたがる。そんなに重く考えないほうがいい」
と励ましてくれました。
その言葉を聞いて
「そうだな。あまり神経質になりすぎてもよくないな」
と思いました。
「HSC」の子供の特徴を知り
「この子の性格なんだ」
「この子の個性なんだ」
と思うようになったら、とても気持ちが楽になりました。
娘も「HSC」を理解しており何かあると
「こうゆう性格なんだから仕方ないよね」
「みんな考え方違うもんね」
など前向きに考えてくれるようになりました。
これからの人生でたくさんの困難にぶつかるかもしれません。
その時は、娘の一番の味方でありたいです。
同じ悩みを抱えている方の参考に少しでもなればと思います。
この記事では「HSC」の子供の特徴についてお伝えしました。